森勇二のブログ(古文書学習を中心に)

私は、近世史を学んでいます。古文書解読にも取り組んでいます。いろいろ学んだことをアップしたい思います。このブログは、主として、私が事務局を担当している札幌歴史懇話会の参加者の古文書学習の参考にすることが目的の一つです。

2014年02月

3月『蝦夷地見込書秘書』注  

                      
(8-1)「手当(てあて)」・・準備。

(8-2)「本文(ほんもん・ほんぶん)」・・古書などにあって、典拠となる文句。出典とした文。

(8-2)「在住足軽」・・「在住」は、箱館奉行所属で、「同心」の下の最下位の役人。

(8-3)「実備(じつび)」・・実際に役にたつ備え。

(8-3)「当時」・・ただいま。現在。現今。

(8-4)「警衛(けいえい)」・・かためまもること。

(8-45)「行届候筈無之、強而」・・『蝦夷地廻浦録』には、「行届候筈無之」と「強而」の間に「乍去、極寒窮陰之地、風土に馴れ不申候而は、冬分凌方無之」がある。

(8-5)「士分以上」・・『蝦夷地廻浦録』には、「以上」は、「以下」とある。

(8-5)「而已(のみ)」・・漢文の訓読体。漢文では、「而已」という終助詞にあたる用法で「而(すなは)ち已(や)む」の意。

*漢文における文末助辞「而已」が限定・決定・強調に用いられ、日本語の副助詞「のみ」の用法に近いため、訓読文において文末の「而已」を「のみ」と必ず訓じるようになり、意味も「限定」という論理性が薄れ、「強く言い切る」という情意性を表わすようになった。

(8-5)「火辺(ほべ・ほへ・かへん)」・・火のそば。暖炉のそば。

 *「火」を「ほ」と訓じる例・・「火影(ほかげ)」「火照(ほて)る」「火群(ほむら)」「火口(ほくち)」など。

 *常用漢字表の「音訓欄」に「ほ」があり、「火影」を例示している。

 *なお、万葉仮名で、「火」は、「ひ」「ほ」と読む。

   **「降雪火影(ほかげ)にきらめきて舞う。あゝ武蔵野沈黙す」(国木田独歩『武蔵野』)

   **「ゐろりの火(ほ)かげに寐所をまうけて臥す」(芭蕉『奥の細道』)

(8-6)「浮腫(ふしゅ)」・・皮下組織内に、組織間液が大量にたまった状態。押すとへこむ。むくみ。

(8-6)「雪車(そり)」・・そり。

(8-6)「雪車橇」・・3字で「そり」と訓じるか。「橇」は「かんじき=雪国で、深雪中に足を踏込まないように、靴、わら靴などの下につける道具」の読みもあるので、「そり・かんじき」と読むか。

(8-6)「身体(からだ・しんたい)」・・「身」と「体」の間にある「を」の左に、見せ消ち記号の「二」があるので、「を」を読まず、「身体」と読む。

(8-7)「一ト通之者」・・「一ト通」は、一筋。

(8-7)「徒(いたづら)に」・・何ら目的、理由、原因などがないのに、物事をしたり、また、状態が進行したりするさまが甚だしいさまを表わす語。むやみやたらに。わけもなく。ただひたすら。

(8-7)「逸居(いっきょ)」・・気楽に遊び暮らすこと。怠けて暮らすこと。

(8-8)「下情(かじょう)」・・下の階層の事情。為政者などから見た庶民の実情。

(8-8)「実功(じっこう)」・・実際の仕事や職務。

(8-8)「時宜(じぎ)」・・時がちょうどよいこと。

(8-8)「勘考(かんこう)」・・よく考えること。思案。

(8-10)「給分(きゅうぶん)」・・江戸時代、下級の役人、中間、小者、また、一般の奉公人に与える給料。

(8-11)「歩卒(ほそつ)」・・徒歩の兵卒。徒武者(かちむしゃ)。足軽。歩士。

3月古文書解読学習会

札幌歴史懇話会主催

私たち、札幌歴史懇話会では、古文書の解読・学習と、関連する歴史的背景も学んでいます。約100名の参加者が楽しく学習しています。毎月第2月曜日13時~16時・エルプラザ4階男女共同参画センター大研修室で例会を行っています。古文書を学びたい方、歴史を学びたい方、気軽においでください。くずし字、変体仮名など、古文書の基礎をはじめ、北海道の歴史・民俗、学習しています。初心者には、親切に対応します。

参加費月350円です。まずは、見学においでください。初回参加者・見学者は資料代600円をお願します。おいでくださる方は、資料を準備する都合がありますので、事前に事務局(森)へ連絡ください。

◎日時:2014年3月10日(月)

13時~16時15分

◎会場:エルプラザ4階男女共同参画センター大研修室(札幌駅北口 中央区北8西3

◎現在の学習内容

①『ふなをさ(船長)日記』・・文化10(1813)末から1年半近く太平洋を漂流し、英国船に救助されてカムチャッカに送られ同13(1816)に送還された尾張の督乗丸の船長重吉の漂流談です。

『蝦夷地見込書秘書』・・安政元年(1864)、カラフトにおける国境見込地の調査と蝦夷地状況の視察に派遣された目付堀織部と勘定吟味役村垣与三郎(後、両名とも箱館奉行となる)の諸復命書。幕吏上川伝一郎、間宮鉄次郎、松岡徳次郎、松前藩士今井八九郎の報告も含む。

              

事務局 森 勇二(090-8371-8473)

メールアドレス moriyuzi@poem.ocn.ne.jp

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