森勇二のブログ(古文書学習を中心に)

私は、近世史を学んでいます。古文書解読にも取り組んでいます。いろいろ学んだことをアップしたい思います。このブログは、主として、私が事務局を担当している札幌歴史懇話会の参加者の古文書学習の参考にすることが目的の一つです。

2014年09月

『ふなをさ日記』10月学習の注  

          
(63-2)「釜」・・飯をたいたり湯をわかしたりする金属製の用具。文意から、本文の「かま」は、「竈」が正しいか。
*「竈」・・上に鍋、釜などをかけ、下から火を燃して、物を煮炊きするようにしたもの。
*<漢字の話>「竈」・・部首は、「穴」部。で21画。解字は、「穴」+「土」+「黽(かえる)」。かまどの上部は穴ではなく、蓋に空気抜けの穴がある形。四つの足に力を入れてふんばるかえるの形をしている。
 かまどは、粘土で作られたから、のちに「土」を付した。
*「塩竃市」・・宮城県塩竃市の公文書は、「竈」を使用している。以下は、「塩竃市」の公式HPから転載。
 <市役所で、塩竈という表記に統一するようになったのは、昭和16年(1941年)からで、それ以前には、「鹽竈」、「塩竈」、「鹽釜」、「塩釜」など、混在して用いられていました。「鹽」という漢字についは、当用漢字の「塩」を用いてもさしつかえありませんが、「竈」と「釜」では、字義が違っており、本市の地名の由来が、「鹽竈神社」の社号に因むものであるところから、「釜」ではなく「竈」を用いることに統一されました。>
(63-4)「降込(ふりこま)ぬ」・・内へはいらないように。「降込む」は。振って内へ入れる。
(63-4)「ぐるり」・・ある物のまわり。周辺。めぐり。
*「雨のくれ傘のぐるりに鳴(なく)蚊かな〈二水〉」(『俳諧・曠野(あらの)』)
*「家のぐるりを蟇(がま)が鳴いて廻った」(『雪国』川端康成)
 *「島はぐるりからはいあがる海の湿気に濡れている」(『島へ』島尾敏雄)
(63-5)「火気(かき)」・・火から出る熱気や炎。火の勢い。現在では多く「火」と同義に用いる。
(63-6)<文法の話①>「あせばむ」の「ばむ」・・接尾語。四段型活用。物の性質や状態を表わすような名詞、またはこれに準ずる動詞連用形や形容詞語幹などに付き、これを動詞化する。そのような性質をすこしそなえてくる、また、そのような状態に近づいてくるの意を添える。「汗ばむ」のほか、「なさけばむ」「汗ばむ」「けしきばむ」「老いばむ」「おかしばむ」「よしばむ」「赤ばむ」「黄ばむ」など。
*<文法の話①>・・『古典基礎語辞典』(角川学芸出版)には、「バムのバはハシ(端)のハと同根は、ほんの一部分、端だけ、その性格を帯びる意。」とある。
(63-10)「雪合羽(ゆきがっぱ)」・・カッパは ポルトガル語。capa 。雪の日に着用する合羽。
(63-10)<見せ消ち>「すそ」・・元の影印は、「すへ」。「へ」の左に「ニ」のような記号が、「見せ消ち」記号で、「ヘ」を消している。そして、「へ」の右に「そ」を書き、「すへ」ではなく、「すそ」と読む。
(63-11)「引(ひき)かつぎ」・・「引きかつぐ」は、「引き被(か)づく」。引いて頭からかぶる。
(64-1)「腹籠(はらごろも)」・・胎内にいるこども。
(64-2)<文法の話>「うへて」・・「うへて」は、文法的には、「う(植)ゑて」で、「へ」は、「ゑ」。終止形は、ワ行下二活用の「う(植)う」。活用は、ゑ・ゑ・う・うる・うれ・ゑよ。「う(植)う」の連用形は、「う(植)ゑ」
 *「ゐなか家だつ柴垣して、前栽に心とめてうゑたり」(『源氏物語 帚木』)
 *「くふ物、薬種などをうゑおくべし」(『枕草子』)
 *ワ行下2段活用の動詞・・「植(う)う」「飢(う)・う」「据(す)う」の3語のみ。
  **ア行下2段活用の動詞・・「得(う)」の1語。
  **ヤ行下2段活用の動詞・・「覚(おぼ)ゆ」「「消(き)ゆ」「聞(きこ)ゆ」「越(こ)ゆ」「絶(た)ゆ」
                「見(み)ゆ」など
(64-5~6)「サンカ」・・そりは、ロシア語で、「сани(サーニィ)」。
(64-9)「二(ふ)タがは」・・二側(ふたがわ)。ここでは、二列の意
(64-9~10)「しりべ」・・うしろ。最後尾。
(65-2)「本(もと)のかた」・・根元の方。
(65-2)「錫杖(しゃくじょう)」・・杖の一種。大乗の比丘(びく。修業者)の一八種物
の一つ。上部のわくに数個の輪が掛けてあり、振ると鳴るので、道を行くとき、乞食
(こつじき)のときなどに用い、また、読経などの調子を取るのにも用いられる。さくじょう。
(65-2)「銀(かね)」・・金属の総称。「金・銀・銅・鉄」などを当てる。
(65-4)「こぢて」・・ひねって。「こぢて」は、上2動詞「こ(抉)づ」の連用形「こぢ」+接続助詞「て」。
(65-5)「鉄輪(かなわ)」・・金輪。金属製の輪。
(65-6)<文法の話>「すゝみかぬる」・・進みかねる。「かぬる」は、「かぬ」の連体形。「かぬ」は、下2型の接尾語。動詞の連用形に付いて、「・・のがむずかしい」「・・ことができない」の意の動詞をつくる。活用は、「ね・ね・ぬ・ぬる・ぬれ・ねよ」。
(65-7)「ソバカ」・・ロシア語で、犬は、「собака(サバーカ)」。
(65-11)「傍(かなわら)なる」・・かたわらにある。「なる」は、「にある」の音韻脱落。「ni・a・ru」の「ni」の「i」が脱落して、「na・ru」となった。「小諸なる古城のほとり」。
(66-1)「むやう」・・異本は、「無性」とし、「むしやう」とある。
(66-32)<文法の話>「止(とめ)て呉(く)るなり」・・「呉(く)る」は、補助動詞として用いる。多く動詞の連用形に接続助詞「て」を添えた形に付く。助動詞「なり」は終止形に接続するから、ここは、「呉(く)るなり」。
(66-3)「押かひ」・・「おしか(押支)ふ」の連用形。「押支ふ」は、おさえこむ。おさえて動かないようにする。
(66-3)「あひしらはざれば」・・取扱わないと。「あひしらふ」は、取り扱う。程よく処理する。適当にもてなす。
 「あひしらふ」の語源について、ジャパンナレッジ版『日本国語大辞典』には、
 <(1)シラフは互いにものごとをする意。アイは会か〔大言海〕。アイは相、合、対で対面の義〔名語記〕。
  (2)アイ(挨)シアフで、挨拶しあうことか〔和句解〕。>とある。
(66-5)「セリジ」・・にしんのロシア語は、「сельдь(セーリチ)」。
(66-10)「ヲレン」・・異本は、「ヲレン」に、「鹿」と傍注がある。なお、鹿は、ロシア語で、「олень(アレーニ)」。
(66-10)「トロハ」・・ロシア語で、薪は、「дрова(ドラバー)」。
(67-3)「木を切たるは、何れも中程より」・・宗堅寺本「船長日記」(愛知県郷土資料刊行会刊『池田寛親自筆本 戦況日記』)には、「切たるは」と「何れも」の間に、「雪を待てものする也。重吉、八月比に行て見たるに、所々に、木のきりたるが有を、」がある。
宗堅寺本「船長日記」(愛知県郷土資料刊行会刊『池田寛親自筆本 戦況日記』)
左は、影印。右は解読文(傍線が、テキストにない部分)
(67-2)「自(みずか)ら」・・ジャパンナレッジ版『日本国語大辞典』は、<「身(み)つから」の変化したもので、「つ」は助詞、「から」はそれ自体の意>として、以下の語源説を挙げている。
(1)ミツカラ(身之自)の義〔東子・大言海〕。
(2)身タルカラの義〔名語記〕。
(3)ミヒトツナガラ(身一乍)の義〔日本語原学=林甕臣〕。
(4)ミミヅカラ(身自)の義〔雅言考〕。
(5)ミイヅカカリ(身出係)の義〔名言通〕。
(6)ミヅカラ(身之徒)の義〔国語の語根とその分類=大島正健〕。
(7)ミテカラ(身手間)の義〔言元梯〕。
 また、同訓異字に、
 【自】(シ・ジ)おのれみずから。自分で。また、自分ひとりで。「自戒」「自害」「自慢」《古みづから・おのづから・われ》
【身】(シン)からだ。み。転じて、みずからすすんで。「身上」「身事」《古みづから・み・われ・むくろ》
【躬】(キュウ)からだ。み。転じて、みずからすすんで。じぶんの身をもって。「躬化」「躬行」「躬耕」《古みづから・み・おのれ》
【親】(シン)したしくみずから。自分で直接手を下して。特に、天子や貴人などがみずからすすんでことを行なう様子。「親告」「親書」「親政」《古みづから・したし・ちかし・むつまし》
 を挙げている。
(67-4)「不審(ふしん)」・・①細かい点まではよくわからないこと。はっきりしないこと。また、そのさま。②疑わしく思うこと。疑惑をさしはさむこと。いぶかしいこと。
 *<漢字の話>「審」・・つまびらか。「不審」は、「つまびらかでない=はっきりしない」意。「審議」は、「つまびらかに議論すること」。いいかげんに話し合うことは「審議」とはいわない。
(67-6)「木賊(とくさ・もくぞく)」・・シダ類トクサ科の常緑多年草。北海道、本州中部以北の渓流沿いの林下などに生え、また観賞用に庭園などで栽培される。
 *「木賊(もくぞく)」・・トクサの漢名。中国では古くから薬用にされ、11世紀の本草書『嘉祐(かゆう)本草』には眼疾、止血などに効くとある。
  **「木賊」を「とくさ」と読む経過
    ①日本には、漢字が入る以前から、「とくさ」という植物があり、人々は、「とくさ」と言っていた。
    ②日本に、漢字が入って来た時、その植物名に、漢名の「木賊(モクゾク)」があり、以前から日本人が知っていた「とくさ」と同じ植物だった。
    ③それで、日本人は、「木賊」の音読み(中国風の読み)がどうであれ、「木賊」を「とくさ」と読む(訓読み)するようになった。
(67-6)「ホリカ(又はホツカ・ホレカ)」・・異本の多くは、「ボソレツカ」とする。カムチャッカ半島西海岸の
ボリシェレツクか。
(67-7)「いさゝか」・・「か」は接尾語。①かりそめであるさま。ほんのちょっと。②下に打消のことばを伴って、少しも。ちっとも。語源説に「イトササヤカの意〔日本釈名・燕石雑志〕」がある。また、ジャパンナレッジ版『日本国語大辞典』の語誌には、
 <中古では、①は漢文訓読系の資料に、②は和文や和歌に用いられるという傾向がみられる。中世以降は②が多用されるようになるが、下に打消を伴う用法は次第に減少する。現代ではやや改まった文語的な表現として用いられる。>とある。
 <古語の話>「いささ」・・体言の上に付いて、いささかの、すこしばかりの、の意を表わす。「いささおがわ(ちいさい小川)」「いささおざさ(ちいさい笹)」「いささみず(少しの水)」など。
  **「万葉‐一九・四二九一」の「わが宿の伊佐左(イササ)むら竹吹く風の音のかそけきこの夕へかも〈大伴家持〉」の「いささ」を「いささか」の意の接頭語とする説もある。
(67-8)「目なれぬ」・・見慣れない。「目馴(めな)る」の未然形「めなれ」+打消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」。
(67-9)<雑学>「松かさ」・・英語の "pineapple" (パイナップル・パインアップル)の場合は、「pine」は、「松」、
「apple」は「果実」で、本来は「松の果実」という名前の通り松かさのこと。後に松かさに似た別の果物、
すなわち現在のパイナップルを指すようになった。この場合、「apple」は、リンゴではなく、果実。
(67-10)「朝鮮松」・・朝鮮五葉。マツ科の常緑高木。本州の福島県以南岐阜県までと、四国の愛媛県、朝鮮、ウスリー、中国東北部の深山に生え、庭木ともする。漢名、海松・新羅松。
(67-10~11)「リナ(又はフナ)」・・異本は、「フナ」とするものが多い。米は、ロシア語で「рис(リース)」
(67-11)「カーサ」・・ロシア語で朝飯は、「завтрак(ザーフトラク)、昼飯は、「обед(アビエート)」、
夕食は、「ужин」

10月『蝦夷地見込書秘書』注

(31-2)「仕法(しほう)」・・「し」はサ変動詞「する」の連用形。物事のやりかた。仕方。手段。方法。

(31-2)「貂(てん)」・・樺太に住むテンは、クロテン。

 *クロテン・・イタチ科の動物。以前は北ヨーロッパにもいたが絶滅し、現在ではシベリア、中国北部、および日本では北海道に分布する。体長4055センチメートル、尾長1219センチメートル。毛色は黒褐色が普通であるが、黒色や黄色に近いものもいる。のどの部分は黄白色である。森林にすむが木にはほとんど登らず、日中は樹洞や木の根元の巣穴にいて、夜、小哺乳類、小鳥、魚、果実などを食べる。夏に交尾し、翌年の4月ごろに34子を産む。飼育下での寿命は15年である。本種の毛皮は古代ギリシア時代より知られ、とくに純黒に近いものは貴族の喪服用に珍重された。そのため北ヨーロッパでは絶滅を招いた。ロシアでは旧ソ連時代に捕獲を規制するとともに、1933年以降養殖に成功していて、現在では養殖個体の放獣もしている。また、中国でも養殖している。日本では法規上はテンと区別されず狩猟獣扱いであるが、北海道ではイタチとともに捕獲を禁止している。

テンは、毛皮を利用するためと夜行性のために、銃器によらず、とらばさみや箱わななどのわなで捕獲する。その尾は古く冠飾に用いた。(この項、『ジャパンナレッジ版日本大百科全書(ニッポニカ)』)

*「貂」の読み・・音読みは、「チョウ」。「てん」と読む語源説に、「朝鮮音トン」からがある。(『大言海』)。

*「貂」を含む熟語

  **「貂裘(ちょうきゅう)」・・貂のかわごろも。転じて身分の高い人の衣服。

  **「貂寺(ちょうじ)」・・宮刑(キュウケイ・去勢の刑)を受けて、後宮(きさき・コウキュウ)に使え

る人。「貂」は冠のかざり。「寺」は「侍(はべる)」。

  **「貂蟬(ちょうせん・ちょうぜん・ちょうたん)」・・貂(てん)の尾と蝉(せみ)の羽を用いた冠の飾り。また、その冠。貂の毛は華美でなく、蝉は露を飲んで清らかだというところから、ともに君子の徳にかたどったもの。また、その冠をつける人。高位高官。

  **続貂(ぞくちょう)」・・中国、晉の趙王倫の一党が兵卒にいたるまで爵位をうけたので、時の人が冠にかざる貂が足りなくなったであろうと「貂不足、狗尾続(貂足らず、狗尾続=つ=ぐ)」といったという「晉書‐趙王倫伝」の故事から)つまらない者が高官に列すること。劣者が優者に続くこと。また、他のし残した仕事を受継いで行なうことを卑下していう語。狗尾(くび・こうび)続貂。

    ***「狗尾続貂(くびぞくちょう)」・・「狗尾(くび)」は犬のしっぽ、「続貂」は貂に続くの意。直訳は、冠にかざる貂の尾が足りないので、犬のしっぽの冠がそれに続く。転じて「つまらない者が高官に列すること。劣った者がすぐれた者のあとに続くことのたとえ。また、他人のし残した仕事をついで行なうことを卑下していうたとえにも用いる。

(P312)「宛(づつ)」・・数量、程度を表わす体言、またはそれに副助詞のついたものをうけ、量的に同一の割合、程度が繰り返されることを示す。語源説に、<ツツ(箇々)の義か。「一つ、二つ」などの「つ」を重ねたもの。>がある。

 *「宛」を「つづ」と訓じるのは、「宛」に、「宛(あて)る」=「割り当てる」の意味があり、「づつ」という訓読みがある。

(31-3)「小使(こずかい)」・・乙名の下に置かれたアイヌの役人。

(31-3)「土産取(みやげとり)」・・儀式のとき土産を賜る者として任命された役つきのアイヌ。乙名、小使、土産取の三役についている者を「役土人」といった。

(31-3)「軒別(けんべつ)」・・一軒一軒。戸ごと。家ごと。戸別。

(31-4)「水豹(あざらし・トッカリ)」・・アイヌ語で「トッカリ」という。紋別市にアザラシだけを保護する「紋別市オホーツクとっかりセンター」がある。

(31-6)「撫懐(ぶかい)」・・安んじる。

(31-8)「検究(けんきゅう)」・・調べ尽くす。

(31-8)「北極出地(ほっきょくしゅっち)」・・「北極」星が、「地」平から、「出」ている高さ。北極星の地平線上の高さをいう。ほぼその地の緯度に相当するので、昔地球上で緯度を測るのに用いられた。象限儀を使った。

 *別紙参考資料・・保柳睦美著「釜石市唐丹の測地記念標について」(『季刊東北地理25号』=東北地理学会刊 1974=所収)

 象限儀(しょうげんぎ)・・九〇度の目盛りをもつ扇形の天体高度測定器。近世初期に来航したポルトガル船の航海具として舶載されたのを契機にわが国でも製作使用され、原名Quadrante をとってカダランテと呼ばれた。四分の一円周の金属盤と望遠鏡を組み合わせたもの。

**象限・・座標平面が直交座標軸によって分けられる四つの部分の一つ一つ。右上、左上、左下、右下の順に第一象限、第二象限、第三象限、第四象限という。

(31-89)「四十六度より凡五十五度に経り」・・カラフトの緯度は、南端のノトロ岬が北緯4554分、北端のエリザベッタ岬が 北緯5420分。

(31-910)「西岸ノドロより東岸シレトコ迄に大湾を南部となし」・・「大湾」は、アニワ湾。「ノドロ」は、ノトロ岬、「シレトコ」は、中知床岬。

(31-11)「シレトコ岬」・・北知床岬のこと。

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『蝦夷日記』刊行



札幌歴史懇話会 古文書解読選 第4集

田端宏監修

『蝦夷日記(上)』刊行

280ページ

1部 2,000円






 札幌歴史懇話会では、このたび、『蝦夷日記(上)』を刊行しました。

「蝦夷日記」は、安政元年(1854)、目付堀織部、勘定吟味村垣与三郎の蝦夷地巡見に随行した幕吏の日記です。松前から西海岸を北上、宗谷から樺太に渡航、帰途は東蝦夷地を経由した記録です。各請負場所の状況についてとくに詳細に記されています。

 体裁は、影印と釈文を見開きで掲載し、古文書学習にも役立つよう編集しました。また、関連する歴史事項には、詳細な注記を付しました。購入方、どうぞよろしくお願いします。


 



 

札幌歴史懇話会 古文書解読選 第4集

田端宏監修

『蝦夷日記(上)』刊行

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