森勇二のブログ(古文書学習を中心に)

私は、近世史を学んでいます。古文書解読にも取り組んでいます。いろいろ学んだことをアップしたい思います。このブログは、主として、私が事務局を担当している札幌歴史懇話会の参加者の古文書学習の参考にすることが目的の一つです。

妻の教え

胸を張って歩く

年をとると、知らず知らずに背を丸めて歩くようになります。妻から、いつも、「おとうさん、胸を張って!目線は水平線より上に!」と注意されました。大事なことだと思います。
シャンとして歩いているお年寄りを見ると、「そうだ。私も」と思い直し、胸を張って歩くようにしています。

安全ピン

妻に限ったことではないと思いますが、女性はいろいろ、生活する上で必要なものを買って置くのでしょう。
最近、孫から「おじいちゃん、安全ピン持ってない?」と聞かれました。もちろん、私は、現在では、全く使うことがないので、持っていません。
「持ってないよ」というと、孫は、「じゃあ、買ってくる」と言って、出かけようとしました。
その時、ふと、「妻なら、持っているはず」と思い、孫に「ちょっと待って。おばあちゃんなら持っているかも」と言いました。
まもなく、妻が亡くなって3年になりますが、私は、いまだ、妻の机の中をかたづけていません。
で、妻の引き出しを探したら、ちゃんと安全ピンが、小箱に入れてありました。
孫に小箱を渡しました。
その後、孫が、小箱をお仏壇に供えて、「おばあちゃん、ありがとう。」とお参りしてくれました。
うれしかったです。
私からも、「おばあちゃん。ありがとう。」

雪かきは、灯油タンクのある小路から

雪かきのとき、妻は、まず、雪かきは、灯油タンクのある小路からやっていた。
灯油業者がいつ来ても困らないように、まず、最初に、その小路(我が家では、北側の狭い小路)に積もった雪をかきだしていた。
どんなに、雪があっても、そこの雪を掻き終わらないうちは、止めなかった。
常に、他人のことを思う妻だった。

靴の汚れを落として、玄関に入る

家に入る時、(我家でも、人の家でも、また、公共施設でも)玄関前のマットで、汚れをきちんと落とすこと。
冬になると、雪も、落とすこと。玄関の中に雪を持ちこまないこと。そうでないと、玄関に、水がたまってしまう。
これも、急いでいる時は、なかなかできなかった。
行動するのに、おちついて、すればいいこのなんだけど。
 

開けたものは、閉める

私は、タンスや、小物入れでも、開けたら、閉めないことがままある。
そういうとき、いつも、閉めるように、言われた。
開けたままの引き出しにぶつかったり、ひっかけたりすることがなんども合った。高い洋服やセーターを傷つけたこともある。
引き出しでも、なんでも、開けたものは、必ず、閉めること。

ゆっくり書けば、いい

高校生の孫が書道展で、特賞を取った。妻が、小学校の時から、しょちゅう、教えていたのを思い出す。孫も「おばあちゃんのおかげ」といって、賞状と書を仏前に置いて報告していた。
妻は、ペン字も筆字もきれいに書く。
私は、字が下手だ。自分でも、何と書いたかわからないこともままある。
妻は、かねがね、「ゆっくり書けば、ちゃんと上手になる」といっていた。
たしかに、ゆっくり書くと、われながら、びっくりするほど、きちんと書けることが多い。
つまりは、ものごと、あわてないで、ゆっくり、おちついてやりなさいと、いうことだ。
 

信号の待ち方

歩道から、はみ出しては、危ないから、下がって待つ。
特に、交差点では、右左折の車が歩道ぎりぎりに通るから、うんと下がって待つ。
また、横断するときは、横断歩道の真ん中を通ること。端は、車の近くなので危ない。まして、横断歩道からはみ出して、渡らないこと。

眼鏡はいつも、きれいに。

私は、眼鏡の曇りを気にしないほうなのですが、いつも、妻は、それを気にして、私に注意をしていました。
自分のことばかりでなく、私を見る人は、私をだらしなく思うからと・・。
今は、それを注意してくれる人がいません。

でも、これからは、出かける時とか、集まりの時、人と話をするときは、その前に、眼鏡を拭くように心がけます。 

まず、相手の話を聞く

たとえ、こちらから用があって、電話をかけるときでも、時候のあいさつは当然ですが、相手の近況をまず、聞く。

体調のこと、前回あってからの後の様子、以前から気がかりであったこと。

相手が話し終わってから、 それから、自分の用事の話をする。

これも、妻が、相手を常に思いやる気持ちから、自然と身についた行いです

人の悪口をいわない。

妻が他人の悪口をいうのを聞いたことがありません。
妻は、言わないのではなく、全く腹の中にも思っていないのでしょう。

腹の中では思っていても、口に出さない人はいますが、妻の場合、本当に、他人を悪く思っていないのでしょう。びっくりします。

人への思いやりといいますか、どんな人でも理解してあげること。
これが妻の行いでした。 
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